こんにちは!早いもので9月ですね…夏の終わりを悲しんでいる間に、すぐに冬がやってきます。
寒暖差が激しくなるので、体調管理には気をつけてくださいね!
さて今回は、トロントでCo-op留学を経験したRikiさんへの連載インタビュー企画最終回です!
第一弾では、Rikiさんの目標や英語学習方法を
第二弾では、 Rikiさんの目標達成するための習慣を紹介しました!
実は Rikiさんは先日日本へ帰国したのですが、
Co-op留学の経験を活かし、すでに新たな一歩を踏み出しているのです。
今回は実際のCo-op留学中の仕事にまつわる経験や、留学前と後の変化を紹介します。
最後にRikiさんからみなさんへの熱いメッセージもあります!
どのようにレジュメ作成・仕事探しをしましたか?
「本当にこの仕事をしたい」という気持ちを大切にして、自分が働きたい業種へ直接レジュメを配りに行きました。
ホテル業界で働きたいという明確な目標と、日本での就労経験があったので、ありのままをレジュメに書きました。
レジュメやカバーレターは、正直そこまで重要ではないという感覚がありました。文章で表せない自分の良さを、直接会って表現できることが僕のいちばんの武器なので、レジュメを渡す時に良い印象を与え、面接の機会を得れるように意識していました。
ですから作成に費やした期間は2週間ほどという短期間でした。タイミング良く学校でレジュメの作成方法を教わる授業があったので、先生に繰り返し添削をお願いし完成させ、そのレジュメを全てのホテルへも使用しました。
仕事探しはIndeedから50社ほど応募しましたが、ほとんど返事はありませんでした。そこでホテルへ直接レジュメを渡しに行きました。毎日短い時間でも必ず募集状況をチェックして、 1日5社応募することをノルマにしていました。返信率はやはり低かったですが、最終的にはその行動が結果に結びつきました。
面接はどのように挑みましたか?また、仕事が決まるまでの不安はありましたか?
ありのままの英語力で面接に挑んで、この実力でも採用してくださいという気持ちで挑んでいました。
面接では、短く端的に話す事を意識していました。事前に原稿も作成し「これだけは伝えよう」ということは箇条書きで10個ほどにまとめ、漏れなく伝えるようにしていました。英語力に不安があったり上手く伝えれない時もありましたが、その英語力も込みで「先に自身の語学力も伝えておきます」ぐらいの感覚で面接を受けていました。
面接の日程の連絡がなかったり、受けれても上手くいかなかった時は、ちゃんと落ち込みました。しかしそんな時でも、少しずつでもステップアップするために、常に応募し続けました。また、自分ひとりで気合を入れて一社だけレジュメを渡しに行くことも良いのですが、少し重荷になってしまう時があるので、学校帰りにフラッとホテルを見つけて、レジュメを渡しに行っていました。そのぐらいの感覚でも行動し続ける方が、ステップアップしている実感があったからです。落ち込んで何もしなかったら進歩はゼロなので。
実際のホテル(Fairmont Royal York Hotel)でのお仕事の様子を教えてください
レストランのサーバーアシスタントとして働きました。
大きいホテルだったので、なかなかすぐには表には立たせてもらえず、サーバーアシスタントとして働き始めました。シルバー類磨きや皿のセッティングや片付け、ドリンクのオーダーを伝えるなどが主な業務です。もう少し長く働いていれば、違うポジションも経験できたかもしれませんが、それでもこの仕事を通して色々学ぶことがあったので、働けて本当によかったです。
英語を使う頻度に関しては、直接お客様と話す機会はなかったので、チーム内のコミュニケーションで使いました。いずれにせよ、ある程度英語力がないと働けない職場でした。それ故に他のスタッフの英語力も高かったです。そんな環境の中、他のスタッフに質問をするなどして英語だけではなく自信のコミュニケーションを力を活かし、関係を築きあげました。
また、日本の人は同じ部署にいない代わりに様々な国籍の人がいて、仕事終わりに一緒に食事に行ったり、退職時にはご飯会も開いてくれました。社員食堂でみんなでご飯を食べるのも楽しかったです。
今後の日本でのキャリアに活かせそうなことはありましたか?
英語はもちろんですが、働き方が刺激になりました。
技術面ではあまり日本との違いを感じませんでした。しかし、スタッフ同士やお客さんとの会話など含め、楽しく働くことが優先されていると環境だなと感じました。日本は相手に尽くす精神が強いがために、公私混同してしまうことが多いのではないかと思います。ですから、この働き方は参考にするべきかなと思いました。自分を犠牲にしすぎることは良いことではないと思いました。
就労中の心の持ち用や働き方の違いを学ぶことも目標のひとつだったので、実際に経験できて良かったです。
現在の日本でのお仕事で、すごい出来事があったそうですね!?
ホテルのジェネラルマネージャーと面談する機会を得られました。
現在はザ・リッツ・カールトン福岡内のレストラン働いています。 宿泊客のモーニングから昼のセミビュッフェ、夜はコースも提供しているレストランです。ポジションはサーバーで、お客様を席までご案内し、オーダーを取り料理を提供し、要望がある際はそれにお答えするなどの業務をこなしています。
嬉しい出来事もありました!入社までは何回か面談があり、最初は人事部、2回目は働く部署の部長さんとでした。基本は2回で終了なのですが、その後にジェネラルマネージャーとの面談がありました。外国の方で英語しか話せないのですが、「カナダでどどのようにしてフェアモントホテルで働けたのか」「どのような働き方をしていたか」などを質問されました。他のスタッフは、これまでジェネラルマネージャーと話したこともない人が多いなか、直接話をする機会が提供されたのは、 Co-op留学中の有名ホテルでの就労経験や英語力があったからだと思いました。
留学前と後で、何か変化はありましたか?
外国のお客様に対して自信を持って接客できるようになりました!
留学前に、英語に自信が持てなくて、お客様との会話で意思疎通ができなかったことがありました。「今後もホテルで働いていこうと思っているのに、このままではダメだ」と思い、それがきっかけで留学を決意しました。
留学から戻ってきてからは、どんなお客様が来てもコミュニケーションが取れるので、留学中の勉強や面接、頑張って仕事をしたことは、日本での新しいキャリアを踏み出すきっかけとなりました。
今はまだ外国からのお客さんは少ないのですが、英語力や五つ星ホテルでの就労経験があるスタッフは他に多くないので、必要な場面ではよく頼られます。また、楽しんで働くことを意識しています。海外のスタッフもいるので、カナダで働いていた時と同じように、スタッフ間でも英語でコミュニケーションを取ることもあります。
面接でたくさん落ちたことは、良い経験になっていますね。あれほど落ちるといううことはなかなかないので。ホテルの専門学校の時の先生が「面接の時、ありのままの自分を出す勇気を持っている人が少ない」と言っていたことがあります。僕が働き方も含め、ありのままの自分を出せるようになったのは、カナダでの経験で養われたかもしれません。これから日本で就職活動をする人は、この僕の経験を参考にしてほしいです。
最後に、Rikiさんから皆さんへ熱いメッセージをお願いします!
異国で生活したという経験自体が、誰かや自分のためになると思います。
僕の場合はホテルで働きたいと言う明確な目標がありましたが、目標が見つからない時は、目の前にあることを熱心にこなすだけでも良いと思います。そうすると、その先に何か見えてくると思います。ですから、まだ明確な目標がなくても「ちょっと留学に行こう」という感覚でも良いと思うんですよ。
それに、留学中は英語力やお金や仕事、友達と遊びに行くことなどに目が行きがちで、それらで有意義かどうかを判断されがちです。ただ実は何よりも、異国の地で生活していること自体がすごいんじゃないかって思います。その経験こそが、これからの人生で役に立つと思うんですよね。
また、自分自身を承認してあげることも大事です。僕時には家でダラダラ過ごしてしまった日もありました。それでも自分を責めず、そんな自分を認めてあげることにしていました。ただただ目標を追いかけているだけでは、辛くなってしまいます。僕もそれができていなかったら、何度も面接に落ちていた時は乗り越えられなかったかもしれませんね。
Editor’s Note(編集後記)
RIkiさんは、いわゆるCo -op留学の本質を体現したと言えると思います。しかしそれ以上に留学生として、そして社会人として大事なことを伝えてくれました。今留学やお仕事で悩みがある方がいれば、ぜひ一人一人にRikiさんに会ってもらいたいほどです。
ぜひRikiさんの経験や考えを参考にして、みなさんそれぞれの充実した留学生活を送ってほしいと、心から願っています。
RIkiさんの通ったILAC International Collegeはこちら