トロントに留学中の留学生の中で人気の滞在先といえばシェアハウスです。異文化交流はもちろん、生活費の節約にもなるシェアハウスは留学生活には必須なのでは無いでしょうか。この記事ではトロントに渡航したての方(もしくは留学準備中の方)向けに、気になるトロントのシェアハウスについて、基本情報から契約時の注意点まで詳しく解説します!
シェアハウスとは
留学生のほとんどはホームステイかシェアハウスに滞在する方がほとんどです。中でも、最初の数ヶ月はホームステイで現地の生活と地理に慣れ、それからシェアハウスに移動するという方が多いです。
シェアハウスとは読んで字のごとく、家を誰かとシェアして暮らすスタイルの滞在先です。トロントのシェアハウスで多いのは、キッチンとバスルーム(トイレとシャワーが一緒になっています)は共用で、部屋は個室ということがほとんどです。個室に鍵はある場合もない場合もあります。
トロントは物価が高く、家賃も年々上がっているので、留学生だけでなく、カナダ人も学生社会人問わずシェアハウスに住んでいる方が多いんですよ。
シェアハウスをしているカナダ人も多いということは、皆さんも現地の人と一緒に暮らす機会があるかも!
家賃の相場は立地にもよりますが、月$600~$800ほどが平均です。きれいで広くて駅近のシェアハウスだと高くなります。また、トロントの一軒家にはベースメントと呼ばれる地下室(と言っても全て地中に埋まっているのではなく、上の部分は少し地面から出ているので、あまり光は入りませんが窓はあります。)がありますが、地上階の方が人気があるのでベースメントは相場より安く借りれます。
私もトロントに始めて来た時は3年ほどベースメントに住んでいました。改装されたばかりのベースメントだったので意外に快適に過ごせましたよ。
シェアハウスの探し方
カナダにはアパマンショップやスーモなどの賃貸物件の仲介会社がほとんどないので、シェアハウスは自力で探すことになります。昔は掲示板や新聞広告などに載っていたこともありますが、今はインターネットが主流です。
e-maple
日本語のサイトで、売ります・買いますや求人情報の他にシェアハウスの情報も募集も載っています。日本語のサイトなので、日本語で物件情報を確かめられる投稿が多いので、カナダに来たばかりで英語に自信がない方も安心です。
また、大家さんが日本人だったり、日本語を話せる外国の方だったり、ハウスメイトが日本人だったりと何かあった時に日本語で相談できる環境もありがたいですね。デメリットとしては、物件によっては日本人しか住んでいないこともあるので「せっかく留学に来たのに」と思うこともあるかもしれません。その場合は多国籍なシェアハウスに引っ越しを検討してみてもいいかもしれませんね。
kijiji(キジジ)
kijijiは英語のサイトで、こちらも物件情報の他に売ります買いますなど色々なカテゴリがあります。英語で情報を探すことになるので難易度は高くなりますが、せっかく海外に来たから日本人ではない人と住んでみたいという方は挑戦してみましょう!
注意点としては、返信率はあまり高くありません。コロナも落ち着き始めトロントのような都市部に家を借りたい人が増えているため、いい物件はすぐに決まってしまいます。既に借り手が決まった物件に連絡をしても、わざわざ返信をくれる人は少ないです(それなら早く広告を削除してくれるといいんですけどね。。)
大体10件問い合わせをして、1件返信が返ってくるくらいの返信率なので、あまり期待せず返信を待ちましょう。また詐欺物件もあるらしいので、必ず内見はするようにしてください。
また、「せっかくカナダにいるのだから日本人じゃない人と一緒に住みたい」と言った希望も生徒さんからよく聞きます。異文化を体験するのはとても素敵なことですが、日本の常識が必ずしも世界の常識ではないということは覚えておいた方がいいでしょう。
「ハウスメイトが使った食器がシンクの中にいつまでも残ってる」「自室に置いてあった私のドライヤーをハウスメイトが勝手に持って行って使っていた」「ゲストの宿泊はハウスルールで禁止されているはずなのに、ハウスメイトの友達が頻繁に泊まっている」「深夜まで大きな音で音楽をかけていて眠れない」といった相談を今まで受けたことがあります。文化の違う方と一緒に住むということは、このように不便に感じる面もあるかもしれません。
「泣き寝入りしろ」ということではありません。異文化の方とハウスシェアすることは留学中のとても貴重な経験になります。問題が起こったら話し合いで解決できるといいですね。
おすすめのエリア
次にシェアハウスをするのにおすすめのエリアを紹介します。
① Finch駅周辺エリア(Yellow Line北部)
Finch駅周辺のエリアはコリアタウンと呼ばれ、その名の通り韓国系の住人が多く住むエリアで、韓国料理屋さんやアジア系のスーパーがあります。韓国スーパーには日本の食材も売っているので、この辺りに住めば、お豆腐・納豆・もやしなど日本食に欠かせない食材も気軽に手に入ります。
また、ダウンタウンに直結の地下鉄1番線(Yellow Line)の駅なので、ダウンタウンに頻繁に行く方には便利なロケーションです!
② Westエリア(Green Line西部)
地下鉄2番線(Green Line)の西のエリアは、どことなくヒッピーな雰囲気の漂うエリアです。私もカナダ渡航直後はこのエリアに3年ほど住んでいましたが、個人経営のおしゃれなカフェや雑貨屋さんやレストランなどがたくさんあり、カフェ巡りなどを楽しんでいました。また、Christie駅近くにある韓国系スーパーのPATは他のアジア系スーパーより安めで重宝しますし、カナダのスーパーも多いエリアになります。
③ グリークタウンエリア(Green Line東部)
地下鉄2番線(Green Line)の東のエリアはグリークタウンと呼ばれ、ギリシャからの移民の多いエリアになります。ピタパンに挟んだジャイロ(ギロ)はギリシャのファストフードで、このエリアにたくさんあるギリシャ料理屋さんで売っています。このエリアに住んでいたら気軽に食べられますね!
契約時に気をつけること
最後に契約時に注意していただきたいポイントをまとめます。初めてシェアハウス生活をする際は特に気をつけながら探してみてくださいね。
必ず内見に行こう
トロント(カナダ)のシェアハウス探しに内見は必須です。初めてシェアハウスを探す時は、友達と一緒に行くようにしましょう。以前女性の生徒さんで、大家さんに執拗にハグを迫られたという方がいました。そのような犯罪を防ぐこともできますし、既にシェアハウスをしているお友達と行ったら、経験者目線からシェアハウスを見てもらえますよ!
内見時にチェックすること
内見時は特に次の項目についてしっかり確認しましょう。
- 家具(個室の鍵・家具・リネン類・掃除道具などはあるか)
- バスルーム(何人でシェアするか、トイレットペーパーなどの消耗品は誰が買ってくるかなどを確認)
- キッチン(何人でシェアするか、自分の使っていい冷蔵庫のスペース、使っていい食器類・調理器具の確認
- 洗濯(建物内に洗濯乾燥機があるか、ある場合は有料か、時間や回数などの使用制限があるか)
- 契約内容(光熱費・インターネットは家賃に含まれているか、最低契約期間はあるか、家賃の支払い方法、退去はいつまでに言ったらいいか)
- その他(掃除当番はあるか、大家は同居か、ゲストを呼んでもいいか)
詐欺物件に注意
数年前に留学生を狙ったシェアハウス詐欺があり、日本人留学生の方も被害に遭ってしまいました。「今海外にいて内見をさせてあげられないけど、お金を振り込んでくれたら、代理の者が鍵を渡しに行くよ」というような手口だったみたいです。内見を渋り支払いを急かしてくるような方がいたら、契約せずにまずは周りの人に相談するようにしましょう。
夏はシェアハウスが見つかりにくい!?
5月くらいから徐々にシェアハウスが見つかりにくくなり、8月が見つかりにくさのピークとなります。トロントの夏はとても過ごしやすく観光客や短期留学の方が多いのと、6月〜9月は夏休みにあたり、トロント市内や近郊の学生たちの転入や引っ越しのシーズンでもあるので、この時期にシェアハウス探しをする方は早めに物件を調べ始めましょう。
トロントのシェアハウス物件は「female only(女性限定)」になっているものも多く、男性の方は必然と選択肢が少なくなるため特に要注意です。
まとめ
トラブルを最小限にするため、いくつか注意すべきポイントをお伝えしましたが、その他のことは住みながら自分で解決していくと経験値も増えますしトラブル対処スキルも上がります。何よりシェアハウスは異文化を学ぶいい機会です。楽しいシェアハウス生活になりますように!