就職活動や転職活動、スキルアップを考えた際に、海外でのインターンを考える方も少なくないと思います。カナダではインターンシップが盛んで、多くの学生が大学やカレッジ在学中にCo-op(コープ)と呼ばれるインターンシップを経験します。そんなカナダのCo-op留学について見てみましょう!
Co-op留学 概要
カナダでインターンシップをする方法はいくつかあります
- ワーキングホリデービザで働く
- 語学学校手配のインターンシッププログラムに申し込む
- カレッジに進学しインターンシップ(Co-op)プログラムを受講する
ここでは3つ目のカレッジでのインターンシッププログラム・Co-opの紹介をします。
※この記事でご紹介している「カレッジ」は私立のカレッジを指します。公立のカレッジについてはカレッジのページ(準備中)を参考にして下さい。
Co-opプログラムとはカレッジや職業訓練校が開催している「就業体験付きの就学プログラム」です。プログラム期間内の前半は学校で専門知識を身につけ、後半は専門分野で就労(インターン)ができます。
入学方法
カレッジへ入学するにはいくつかの方法があります。
- IELTS等の英語力の証明を提出する(IELTS4.0~6.0)
- Admission Test(入学試験)に合格する(カレッジによってはAdmission Testを実施していないところもあります)
- 語学学校等の『カレッジ準備コース』を修了する。
入学時期と学費
プログラムによって異なりますが、隔月で入学可能なプログラムがほとんどです。プログラム期間は8ヶ月~2年と選択するプログラムによって異なります。学費の平均は1年半〜2年で約100万円〜150万円となります。
在学中・卒業後の就労
Co-opプログラム前半の就学期間中は週20時間までの就労、プログラム後半では、週40時間の就労(インターンの時間含む)が許可されているため、就労経験を積んだりアルバイトをして生活費を賄うことができます。
公立カレッジを卒業するとPost Graduate Work Permit(PGWP)を申請することができますが、ほとんどの私立のカレッジや職業訓練校はPGWPの取得対象となっていないため、PGWPを取得することができません。PGWPを取得して働きたい、PGWP期間中に仕事をして移民を目指したいと言う方は公立のカレッジ進学を検討しましょう。
学生ビザ
Co-op留学には学生ビザが必要です。
・ビザの期間: カレッジ通学期間
・就労: 可能(学期中は週20時間まで、Co-op期間中はフルタイム(週40時間)の就労が可能)
・ビザ申請料: $150(約1万4千円)
・その他の条件: 入学予定の学校からの入学許可証を入手していることなど。
Co-op留学 ここがポイント
学校も仕事もOK!Co-opの詳細
カナダにはワーキングホリデーという、就労が許可されたビザがありますが、年齢制限があったり、1回限りしか取得できない、期間は最長1年までで延長もできないという制限もあります。つまり年齢制限を超えてしまった人やワーホリを使ってしまった人はワーホリビザを取得することができません。「ワーホリでカナダに来たけど、もっと長く滞在したい」「31歳だけどカナダで働きたい」Co-opはそのような方におすすめのプログラムで「セカンド・ワーホリビザ」とも呼ばれています。
Co-opプログラムの前半は学校で専門知識を身につけ、後半は学習した専門分野での就業体験(インターンシップ)を行います。例えば48週(約1年)のビジネスプログラムでは、前半の24週はカレッジでビジネスに関する知識を身につけます。その後の後半24週では現地企業など、プログラムと関連のある分野で就職をし、身につけた知識を活かして仕事をします。
カナダのカレッジを卒業した実績や、身につけた専門知識、海外での就業経験は日本に戻った際の就職活動でも大きなアピールになるでしょう!
必要な英語力とオススメの進学方法
Co-opプログラムではカナダ人と一緒に勉強し、また就労体験(インターン)をすることになるため、出願時には、高い英語力(IELTS4.5〜6.0程度)が求められます。
公立のカレッジほど高いIELTSスコアは必要ないことが多いのですが、それでも学校の勉強を理解したり、インターンシップ先を探す就職活動で、より条件のいい就職先での雇用を目指すために、IELTSスコアと同時くらい『英語運用力(実際に使える英語力)』が必要となります。
IELTSのスコアを伸ばし、カレッジ進学を目指すのもいいですが、「実際に使える英語」を身につけるため、語学学校等の『カレッジ準備コース』経由での進学をお勧めします。8週間〜12週間の語学学校のカレッジ準備コースでは、カレッジでの授業を想定したエッセイライティング、グループワークを基礎から体験でき、カレッジ進学に必要な知識を習得することができます。
Co-opプログラムのデメリット
英語の入学条件も公立のカレッジほど厳しくなく、学費も安く、公立のカレッジより『ハードルが低い』イメージのあるCo-opプログラムですがお申し込み前に知っていただきたいポイントもあります。
勉強できる分野が限られている
『専門分野の勉強』という点では公立のカレッジの方が優れたカリキュラムを持っています。公立のカレッジは各学校100〜150ほどのプログラムがあるのに対し、私立のカレッジではすれぞれの学校に5〜10ほどののプログラム数しかありません。また私立カレッジのCo-opプログラムで選択できる分野もビジネス、ホスピタリティ(サービス業)、観光など限られた分野のものがほとんどです(最近はIT系も増えてきました)
英語力を伸ばすためのプログラムではない
「英語力も上げたいので、私立のカレッジに進学したい」というご希望のお問合せをいただきますが、Co-opプログラムの授業は講義形式が多く、話すよりも聞いている時間の方が長いため、英語力向上という点なら語学学校の方がおすすめです。
PGWPを取得できない
Co-opでの就業期間は移民申請の際の「就労経験」に含めることができず、Co-op終了後にPGWPという就労ビザを申請することはできないため、移民を目指す方はCo-opではなく、公立のカレッジ進学を検討しましょう。
公立カレッジor私立カレッジ
カレッジのページも見られた方は公立カレッジと私立カレッジ、どちらがご自身に向いているのか悩まれるかもしれません。そんな方向けに判断基準を一部ご紹介しますね:
公立カレッジがおすすめの方
将来は移民を目指したい、カナダに長期間(2年以上)滞在したい、就職に必要な専門知識を身につけたい、学費を賄うことができる
私立カレッジに向いている方
カナダに滞在したい(半年〜2年)、一般的な知識を身につけたい、予算を抑えて滞在したい、英語力は中級程度、大学を休学して留学したい
入学基準も、学費も公立のカレッジの方が高くなってしまいます。その分、公立カレッジ卒業後は就労ビザがもらえたり、移民のチャンスがあるなど大きなメリットもあります。カナダでの進学を考えたら、年間100名を超えるカレッジカウンセリングの実績のあるノースピのカウンセラーにぜひご相談ください!
モデルプラン
カナダで長期でお仕事!
Aさんのプロフィール
日本での職業: アパレル関係
渡航時の英語力: 初級 (TOEIC 570点)
趣味: ショッピング、映画鑑賞、旅行
留学期間: 約1年
■1ヶ月目~4ヶ月目
学生ビザで渡航。Co-opカレッジ入学には英語力が足りなかったので、まずは提携の語学学校に入学し英語力の基礎を身につける。語学学校でできた友達とモントリオールやニューヨークに旅行に行き、初めての海外生活を満喫!
■5ヶ月目〜22ヶ月目
96週のCo-opプログラム受講開始。専攻プログラムはHospitality(サービス業)。最初の1年は学校に行きながら、レストランでアルバイト。1年の学校期間が終わったら、以前から気になっていたホテルでの仕事を探す予定。
医療英語を極めたい
Bさんのプロフィール
日本での職業: 理学療法士
渡航時の英語力: 初級(TOEIC 580点)
趣味: 剣道、ジム通い
■1ヶ月目~4ヶ月目
勤務していた整形外科に来る外国人の患者さんと英語でコミュニケーションを取れないことにモヤモヤし、一念発起しカナダ留学。「語学だけではなく、カナダの医療現場も見てみたい」との思いからCo-opプログラムを選択。まずはカレッジ提携の語学学校で基礎英語を学ぶ。
■5ヶ月目~16ヶ月目
4ヶ月の基礎英語を無事修了。語学学校+カレッジのパッケージプランを申し込んだため、カレッジの試験免除で進学が可能に。学校では医療事務、マーケティングから患者と円滑にコミュニケーションを取る方法までしっかり学ぶ。
■17ヶ月目~28ヶ月目
カレッジの勉強も無事終わり、Co-op期間は学校の求人掲示板にあったWalk-In Clinicでの仕事を無事ゲット。移民の多い地域で、中南米やヨーロッパ系の患者さんのなまりのあるアクセントには苦労したものの、一人ひとりの患者さんの要望を頑張ってヒアリングしようとする姿勢がマネージャーに評価される。帰国後は再び理学療法士の仕事に戻ろうと考えているが、今度は自信を持って英語でコミュニケーションが取れそう!
体験談
(準備中)
長期留学Q&A
カレッジの学費はどのくらいかかりますか?
カレッジやプログラムによっても変わりますが、1年のプログラムでは約50万円、2年のプログラムでは80万円〜130万円ほどです。
将来はカナダへの移民を考えていますが、Co-opのプログラムを卒業したら移民は目指せますか?
Co-opでの就業期間は移民申請の際の「就労経験」に含めることができず、Co-op終了後にPGWPという就労ビザを申請することはできないため、移民を目指す方はCo-opではなく、公立のカレッジ進学を検討しましょう。
その他のQ&Aはこちら
就職活動や転職活動、スキルアップを考えた際に、海外でのインターンを考える方も少なくないと思います。カナダではインターンシップが盛んで、多くの学生が大学やカレッジ在学中にCo-op(コープ)と呼ばれるインターンシップを経験します。そんなカナダのCo-op留学について見てみましょう!
Co-op留学 概要
カナダでインターンシップをする方法はいくつかあります
- ワーキングホリデービザで働く
- 語学学校手配のインターンシッププログラムに申し込む
- カレッジに進学しインターンシップ(Co-op)プログラムを受講する
ここでは3つ目のカレッジでのインターンシッププログラム・Co-opの紹介をします。
※この記事でご紹介している「カレッジ」は私立のカレッジを指します。公立のカレッジについてはカレッジのページ(準備中)を参考にして下さい。
Co-opプログラムとはカレッジや職業訓練校が開催している「就業体験付きの就学プログラム」です。プログラム期間内の前半は学校で専門知識を身につけ、後半は専門分野で就労(インターン)ができます。
入学方法
カレッジへ入学するにはいくつかの方法があります。
- IELTS等の英語力の証明を提出する(IELTS4.0~6.0)
- Admission Test(入学試験)に合格する(カレッジによってはAdmission Testを実施していないところもあります)
- 語学学校等の『カレッジ準備コース』を修了する。
入学時期と学費
プログラムによって異なりますが、隔月で入学可能なプログラムがほとんどです。プログラム期間は8ヶ月~2年と選択するプログラムによって異なります。学費の平均は1年半〜2年で約100万円〜150万円となります。
在学中・卒業後の就労
Co-opプログラム前半の就学期間中は週20時間までの就労、プログラム後半では、週40時間の就労(インターンの時間含む)が許可されているため、就労経験を積んだりアルバイトをして生活費を賄うことができます。
公立カレッジを卒業するとPost Graduate Work Permit(PGWP)を申請することができますが、ほとんどの私立のカレッジや職業訓練校はPGWPの取得対象となっていないため、PGWPを取得することができません。PGWPを取得して働きたい、PGWP期間中に仕事をして移民を目指したいと言う方は公立のカレッジ進学を検討しましょう。
学生ビザ
Co-op留学には学生ビザが必要です。
・ビザの期間: カレッジ通学期間
・就労: 可能(学期中は週20時間まで、Co-op期間中はフルタイム(週40時間)の就労が可能)
・ビザ申請料: $150(約1万4千円)
・その他の条件: 入学予定の学校からの入学許可証を入手していることなど。
Co-op留学 ここがポイント
学校も仕事もOK!Co-opの詳細
カナダにはワーキングホリデーという、就労が許可されたビザがありますが、年齢制限があったり、1回限りしか取得できない、期間は最長1年までで延長もできないという制限もあります。つまり年齢制限を超えてしまった人やワーホリを使ってしまった人はワーホリビザを取得することができません。「ワーホリでカナダに来たけど、もっと長く滞在したい」「31歳だけどカナダで働きたい」Co-opはそのような方におすすめのプログラムで「セカンド・ワーホリビザ」とも呼ばれています。
Co-opプログラムの前半は学校で専門知識を身につけ、後半は学習した専門分野での就業体験(インターンシップ)を行います。例えば48週(約1年)のビジネスプログラムでは、前半の24週はカレッジでビジネスに関する知識を身につけます。その後の後半24週では現地企業など、プログラムと関連のある分野で就職をし、身につけた知識を活かして仕事をします。
カナダのカレッジを卒業した実績や、身につけた専門知識、海外での就業経験は日本に戻った際の就職活動でも大きなアピールになるでしょう!
必要な英語力とオススメの進学方法
Co-opプログラムではカナダ人と一緒に勉強し、また就労体験(インターン)をすることになるため、出願時には、高い英語力(IELTS4.5〜6.0程度)が求められます。
公立のカレッジほど高いIELTSスコアは必要ないことが多いのですが、それでも学校の勉強を理解したり、インターンシップ先を探す就職活動で、より条件のいい就職先での雇用を目指すために、IELTSスコアと同時くらい『英語運用力(実際に使える英語力)』が必要となります。
IELTSのスコアを伸ばし、カレッジ進学を目指すのもいいですが、「実際に使える英語」を身につけるため、語学学校等の『カレッジ準備コース』経由での進学をお勧めします。8週間〜12週間の語学学校のカレッジ準備コースでは、カレッジでの授業を想定したエッセイライティング、グループワークを基礎から体験でき、カレッジ進学に必要な知識を習得することができます。
Co-opプログラムのデメリット
英語の入学条件も公立のカレッジほど厳しくなく、学費も安く、公立のカレッジより『ハードルが低い』イメージのあるCo-opプログラムですがお申し込み前に知っていただきたいポイントもあります。
勉強できる分野が限られている
『専門分野の勉強』という点では公立のカレッジの方が優れたカリキュラムを持っています。公立のカレッジは各学校100〜150ほどのプログラムがあるのに対し、私立のカレッジではすれぞれの学校に5〜10ほどののプログラム数しかありません。また私立カレッジのCo-opプログラムで選択できる分野もビジネス、ホスピタリティ(サービス業)、観光など限られた分野のものがほとんどです(最近はIT系も増えてきました)
英語力を伸ばすためのプログラムではない
「英語力も上げたいので、私立のカレッジに進学したい」というご希望のお問合せをいただきますが、Co-opプログラムの授業は講義形式が多く、話すよりも聞いている時間の方が長いため、英語力向上という点なら語学学校の方がおすすめです。
PGWPを取得できない
Co-opでの就業期間は移民申請の際の「就労経験」に含めることができず、Co-op終了後にPGWPという就労ビザを申請することはできないため、移民を目指す方はCo-opではなく、公立のカレッジ進学を検討しましょう。
公立カレッジor私立カレッジ
カレッジのページも見られた方は公立カレッジと私立カレッジ、どちらがご自身に向いているのか悩まれるかもしれません。そんな方向けに判断基準を一部ご紹介しますね:
公立カレッジがおすすめの方
将来は移民を目指したい、カナダに長期間(2年以上)滞在したい、就職に必要な専門知識を身につけたい、学費を賄うことができる
私立カレッジに向いている方
カナダに滞在したい(半年〜2年)、一般的な知識を身につけたい、予算を抑えて滞在したい、英語力は中級程度、大学を休学して留学したい
入学基準も、学費も公立のカレッジの方が高くなってしまいます。その分、公立カレッジ卒業後は就労ビザがもらえたり、移民のチャンスがあるなど大きなメリットもあります。カナダでの進学を考えたら、年間100名を超えるカレッジカウンセリングの実績のあるノースピのカウンセラーにぜひご相談ください!
モデルプラン
カナダで長期でお仕事!
Aさんのプロフィール
日本での職業: アパレル関係
渡航時の英語力: 初級 (TOEIC 570点)
趣味: ショッピング、映画鑑賞、旅行
留学期間: 約1年
■1ヶ月目~4ヶ月目
学生ビザで渡航。Co-opカレッジ入学には英語力が足りなかったので、まずは提携の語学学校に入学し英語力の基礎を身につける。語学学校でできた友達とモントリオールやニューヨークに旅行に行き、初めての海外生活を満喫!
■5ヶ月目〜22ヶ月目
96週のCo-opプログラム受講開始。専攻プログラムはHospitality(サービス業)。最初の1年は学校に行きながら、レストランでアルバイト。1年の学校期間が終わったら、以前から気になっていたホテルでの仕事を探す予定。
医療英語を極めたい
Bさんのプロフィール
日本での職業: 理学療法士
渡航時の英語力: 初級(TOEIC 580点)
趣味: 剣道、ジム通い
■1ヶ月目~4ヶ月目
勤務していた整形外科に来る外国人の患者さんと英語でコミュニケーションを取れないことにモヤモヤし、一念発起しカナダ留学。「語学だけではなく、カナダの医療現場も見てみたい」との思いからCo-opプログラムを選択。まずはカレッジ提携の語学学校で基礎英語を学ぶ。
■5ヶ月目~16ヶ月目
4ヶ月の基礎英語を無事修了。語学学校+カレッジのパッケージプランを申し込んだため、カレッジの試験免除で進学が可能に。学校では医療事務、マーケティングから患者と円滑にコミュニケーションを取る方法までしっかり学ぶ。
■17ヶ月目~28ヶ月目
カレッジの勉強も無事終わり、Co-op期間は学校の求人掲示板にあったWalk-In Clinicでの仕事を無事ゲット。移民の多い地域で、中南米やヨーロッパ系の患者さんのなまりのあるアクセントには苦労したものの、一人ひとりの患者さんの要望を頑張ってヒアリングしようとする姿勢がマネージャーに評価される。帰国後は再び理学療法士の仕事に戻ろうと考えているが、今度は自信を持って英語でコミュニケーションが取れそう!
体験談
(準備中)
長期留学Q&A
カレッジの学費はどのくらいかかりますか?
カレッジやプログラムによっても変わりますが、1年のプログラムでは約50万円、2年のプログラムでは80万円〜130万円ほどです。
将来はカナダへの移民を考えていますが、Co-opのプログラムを卒業したら移民は目指せますか?
Co-opでの就業期間は移民申請の際の「就労経験」に含めることができず、Co-op終了後にPGWPという就労ビザを申請することはできないため、移民を目指す方はCo-opではなく、公立のカレッジ進学を検討しましょう。