【体験授業レポ】SGICのESLとi-TESL

こんにちは!トロントの桜もかなり散ってしまいましたね。桜が終わるとトロントはチューリップなどの花と緑のシーズンになります。いよいよ夏が始まりますね(春はどこ?というのは世界共通なのかもしれません笑)

最近のトロントは気温の上昇とともに留学生の数も増えてきました。最近来られた留学生でいらっしゃったのが教員経験のある方、もしくは教職を取られている学生の方(休学留学)です。英語教師を目指される方で英語の運用能力を身につけたいというご希望で渡航される方が多いです。

今回スタッフがトライアル(体験授業)に行ったSGICはそんな教員経験のある方や教師を目指される方にぴったりの学校です。早速プログラムをご紹介します!

SGICの特徴

SGICことSt. George International Collegeはトロントのダウンタウンにある中規模の学校です。真面目な校風で課題も多く、勉強が大変だと感じる方も多いですがその分しっかり実力がつくと評判です。

レベルはESL(基礎英語)プログラムは全6レベル。ESLレベル6の方は後で詳しく紹介するTYCP(児童英語教授法)、レベル6を修了するとi-TESL(英語教授法)スピーキングプログラムビジネス英語プログラムなどの専門プログラムも受講可能です。SGICは大学・カレッジ進学を考えている生徒さんにも人気があります。提携校が多いこと(George Brown、Senecaなどトロント市内の4カレッジ全てと提携があります)と進学プログラムでハイレベルな勉強をするため、大学カレッジの受講に必要な英語力やスキルがしっかり身に付くというのが人気の理由です。

TYCP(児童英語教授法)

ここからは教員を目指す生徒さんに人気のプログラムを2つ紹介します。まずはTYCP(児童英語教授法)という子どもに英語を教える方法を学ぶプログラムです。プログラムはトロントにあるライアソン大学(今は名称が変わってトロント州立大学)のデイケアで採用されているものと同様の理論が採用され、プレゼンテーションなどの実技と合わせて知識と経験がバランスよく身につくように設計されています。

プログラム修了者はオプション(別料金)でトロントの幼稚園・小学校でボランティアを行うことができます。日本で就職活動(特に教員系)をする際に「児童英語教授法の修了書」「現地の学校での就労経験」はとても強いカードとなるでしょう。

i-TESL(英語教授法)

TYCPが子どもを対象とした英語指導法を学ぶのに対し、i-TESL(英語教授法)大人を対象とした英語教授法を学びます。私の夫は日本の某大手英会話スクールでネイティブ講師として働いていましたが(私も当時同じ会社で働いていたため出会いは職場です、という余談笑)採用条件としてTESLのような政府の認めた英語を指導する資格が必要だったと言っていました。TESLは企業や教育機関によっては講師の採用条件にもなっているような資格なんです。

そんなi-TESLプログラムでは、英語で授業を行うために必要な知識やスキルを学び、模擬授業などを通して実践力も培っていきます。

Tomoyoの写真
Tomoyo

TYCPとi-TESLは各4週間のプログラムで、8週間かけて両方受講するスタイルが人気です!

学校の雰囲気

学校はダウンタウンのど真ん中、地下鉄Dundas駅St. Patrick駅の中間にあります。どちらの駅からも歩いて5分ほどで、学校の周辺にはショッピングモールのEaton Centre、チャイナタウンなどの買い物スポットやレストランやカフェも多く、放課後にお友達と遊ぶ場所がたくさんあります。学校は真面目な校風なので、授業で疲れた後は学校周辺で息抜きなどメリハリのついた生活を送ることができます。

SGICの入る校舎は4階建てのビルの中にあります。1階はサンドイッチ屋さんのSubwayなど別のお店が入っていますが、2階〜4階まではSGICの教室です。受付は2階にあり、カウンセラーさんやスタッフの方が温かく迎えてくれます。日本人のカウンセラーさん(Miinaさん)もいらっしゃるので、困ったことがあれば日本語で質問できますよ!

受付と同じ2階にはラウンジエリアもあります。学校全体は広々ゆったりというより、コンパクトにまとまっている感じなので休憩やランチタイムはラウンジは生徒さんで溢れとても活気があります
生徒さんの国籍は2023年3月の時点では日本人は約20%とトロントの語学学校の平均的な数値です。韓国人、中南米からの留学生が多い印象です。

Tomoyoの写真
Tomoyo

同じ国籍同士でも校内は英語オンリーというEnglish Only Policyがあります。

ESL level 4】体験授業レポ

レベル: Lv. 4 (初中級)
講師: Louis先生
クラス人数: 5名(韓国2人、メキシコ1人、ブラジル1人、日本1人)
クラス形式: 対面

先生

先生はコロナ前後からSGICで働いている教員歴は短い方でした。でも英語をはっきり発音していてとても分かりやすかったです。またフレンドリーな雰囲気で生徒さんも楽しそうに授業を受けていました。
クラスの人数は通常11人ほどいるそうですが、この日は5人のみ(欠席の方はアルバイトが入ってしまったりしたそうです)

授業内容

ボキャブラリー

まずはウォークアップとしてゲームが行われました。シンプルなゲームで、「classroom」という先生が出したお題に対し、なるべく多く教室にあるアイテムの単語を書かせるというもの。生徒さんはスマホで綴りのチェックをするのはOKでした。その後クラスで単語を発表し合い、他のクラスメイトとかぶってない単語を書いたら1ポイント。かぶっていたら0.5ポイント。集計してポイントの多かった人の勝ち(ただし勝っても何ももらえませんでした笑)

先生は英語のできない生徒には積極的に話しかけたりかなり気を配っていました教室の雰囲気はかなり良く、生徒さん同士で助け合ったりする場面も見られました。ゲーム中も先生は適宜文法や単語の間違いを訂正していました。例えば、「家の中にあるもの」というテーマの時にstairと言った生徒さんに「stairs」と訂正した後でなぜ複数形になるのか理由をつけて訂正していました。韓国人の生徒さんで、クラス内でも英語力が高めの方が優勝しました。

文法・リスニング

原級as/as、比較級erからnot as/asへの書き換えがその日のターゲット文法でした。ここからテキストが用いられていました。

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Tomoyo

初中級なのに結構難しい内容!

まずは文法の穴埋め問題。これは簡単だったので生徒さんがサクサク進めていた。その後簡単な文章をリスニング、抜けているところを穴埋め。最後にまとめとして先生がクラス全体に質問をしていました。教材には映画の話題が出ていましたが「ジョーズ(Jaws)はチャイルドプレイより怖くない」など比較級を使わせながら、生徒さんから上手にターゲットとなる文法を引き出していました。

i-TESL(英語教授法)体験授業レポ

レベル: Lv. 7(上級)
講師: Nooshin先生
クラス人数: 3名(全て韓国人)
クラス形式: 対面

かなり少人数で行われていた。たまたま受講生が全員韓国人だったが、みなさん意識がとても高くクラス内でも一切韓国語は話していませんでした(さすが!)

先生

先生は勤続の長いベテランのNooshin先生で、出身地はヨーロッパの非英語圏とのことだが訛りのない綺麗な英語を話していました。初見は厳しそうな印象でしたが、先生自身が授業の内容を深く理解されているのが授業の端々から感じることができるとても分かりやすい授業でした。またサポートが必要な生徒には適宜しっかりサポートをされていて、「英語教授法を学んでNooshin先生みたいになりたい」と思われる生徒さんも多いんじゃないかと思いました。

授業

授業はESLのリーディングの進め方を学んでいました。具体的には、音読をしている時にどうやって発音の指導を入れるか、サマライズのさせ方、リーディングの際に7つあるスキル(scanning, skimmingなど)のどれを使うかケーススタディを通して何度もディスカッションが行われました。
i-TESLのような資格系のクラスは先生が一方的に話しがちですが、少人数なのもあってか全員かなり積極的に発言されていたのがとても印象的でした。

授業の最後にはタスクが渡されました。長文が印刷されたプリントが数枚配られ(テーマはインスタグラマーの一日、リップスティック、learing new languagesなど様々)生徒さんは各自1つを選んで模擬授業の準備をするように指示がありました。模擬授業の準備と言ってもいきなりは全てを教えるのではなく、この日はLead-In(導入)を生徒さんに考えさせていました。
例えばある生徒さんはLead-Inとして単語導入を提案し、単語ゲーム(新出単語カードと意味カードを配り組み合わせを考えさせる)を思いついていました。

総評

カウンセラーのMiinaさんと

生徒も先生もかなり真面目な印象でしっかり勉強したい人にはかなりおすすめの学校です。特に最初にお伝えしたように、TYCPとi-TESLの両方のプログラムがあるのはSGICだけなので、英語の教え方を学びたい、トロント留学の成果として何か形が残るもの(資格)が欲しいという方にはぴったりです。
注意点は、SGICでは1レベル上がるのに平均8週間かかります。そのため、英語力初級の方がTYCPなどの専門プログラムを受講・修了するためには平均半年〜一年ほどの通学期間が必要になります。

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希望のプログラムを受講するのにどのくらいの通学期間が必要か知りたい方は、日本にいる間にレベル判定テストを受験することも可能です。大体の受講プランが分かりますよ!

ご希望の方は無料で手配できますのでお問い合わせくださいね!

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