最近のトロントは朝晩冷え込むようになりましたね。みなさん風邪などひいていないですか。
楽しかった夏のイベントが終わり、街の雰囲気も少し落ち着いてきたので「このまま長い冬に突入するのか」と少し寂しい気分にもなりますよね。
また、トロント留学を考えている方の中には冬の寒さを避けるために別の国や都市を検討したり、渡航時期を変えたりする方もいるのではないでしょうか。
今日はそんな方へ冬のトロントの楽しみ方を紹介します。アウトドア派の方にもインドア派の方にも「トロントの冬も悪くないかも」と思っていただけるように様々なアクティビティを紹介していますのでぜひ参考にしてください!
スポーツ
カナダではスポーツが盛んで、学生時代は文化部の私も今はカナダ人に混じって週末は野球をやったり、年に数回スポーツ観戦を楽しんでいます。北米4大プロスポーツリーグ(バスケ、野球、ホッケー、アメフト)のうちトロントでは3つプロスポーツ観戦を楽しむことができますよ。
スポーツ観戦
北米4大プロスポーツリーグのうち、トロントを本拠地とするスポーツチームはトロント・ラプターズ(バスケットボール)、トロント・メープルリーフス(アイスホッケー)、トロント・ブルージェイズ(野球)の3チームです。中でもバスケットボール(NBA)と野球(MLB)のチームの中でアメリカ国外に本拠地のあるチームはトロントだけなので(バンクーバーやモントリオールにはありません)本場のスポーツ観戦ができるのはトロントならではの魅力と言えるでしょう。
そのようなプロスポーツのうち、冬はバスケットボールとホッケーがシーズンを迎えます。中でもバスケットボールは今月まで行われていたワールドカップの影響で、ぜひ本場の試合を見てみたいと思う方も多いのではないでしょうか。トロント・ラプターズはイースタン・カンファレンス(東地区)に所属していますが、ウェスタン・カンファレンス(西地区)と交流試合もあるのでロサンゼルス・レイカーズに所属する八村塁選手やフェニックス・サンズに所属する渡邊雄太選手を生で観る機会もあります。
スケジュールやチケット購入はトロント・ラプターズ公式サイト(英語)から可能です。
ウィンタースポーツ
スポーツは観る側じゃなくてやる側だという方にとってもトロントはおすすめです。
まずウィンタースポーツの代表格のスキー、スノーボードはトロントから1時間ほどの距離にあるブルー・マウンテン(Blue Mountain)がおすすめです。トロント発着のレンタルウェアやボード、リフト券付きのツアーもありますし、ブルー・マウンテンには温泉(水着着用の温水プールといった方がイメージが近いかもしれませんが)もあるので一泊してゆっくりしてもいいかもしれませんね。
ブルーマウンテン観光情報(英語)はこちら。
また、スキー・スノボ以外ではトロントは屋外のスケートリンクも充実しています。市庁舎のあるネイサン・フィリップス・スクエア(Nathan Phillips Square)をはじめ多くのスケートリンクは無料で解放されていますし、貸しスケートのあるスケートリンクもありますよ。
ただカナダの人は小さい時からスケートに慣れている方も多いので、スケートリンクに行くと子供がスイスイ滑っているのでへっぴりごしな自分が少しだけ恥ずかしくなります笑
それでも屋外のスケートリンクはトロントをはじめとする寒い都市ならではの光景で、冬留学の方の特権です。後ほど詳しく紹介しますがネイサン・フィリップス・スクエアには11月下旬から巨大クリスマスツリーがお目見えするので外国感も抜群のアクティビティですよ!
ネイサン・フィリップス・スクエアのスケートリンク情報情報(英語)はこちら。
屋内施設
冬のトロントはみなさんの想像通りやはり寒いです!最低気温がマイナス15℃くらいまで下がる日も年に数日はあります。
そんな寒い日はやはり屋内で過ごしたいですよね。そんなインドア派の方におすすめの冬の過ごし方のご提案です。
コンサート・ライブ
トロントはカナダ最大の都市なので、カナダのアーティストはもちろんアメリカやヨーロッパの数多くのアーティストがライブやコンサートを行います。
今年はエド・シーランが北米でツアーを行い、トロントやバンクーバーでもコンサートが行われ話題になりました。また、2024年11月にはテイラー・スウィフトがトロントのRogers Centreで2018年以来となるコンサートを発表しました(なんと6日程!)カナダの都市はトロントのみなのでこのタイミングでトロントにいるファンの方はラッキーですね^^
音楽好きな方はバンズ・イン・タウン(Bandsintown)などのアプリでお気に入りのアーティストのツアー情報を入手しましょう
Bandsintownはウェブ版もありますがアプリ版がおすすめです。好きなアーティストと住んでいる地域を登録すると、登録したアーティストや同じジャンルのアーティストが住んでいる地域でコンサートを発表した時に通知が来るように設定できます。
チケットの購入もBandsintownで届いたツアーの詳細ページから行うことができますよ。
美術館・博物館・水族館
冬だけのイベントではありませんが、トロントには美術館・博物館・水族館など多くの屋内施設があります。
中でも一番有名なのはROM(ロム)の愛称で知られるロイヤル・オンタリオ博物館(Royal Ontario Museum)でしょう。
ROMは北米で5番目に大きな世界的に有名な博物館で、世界の文化や自然科学にまつわる展示が充実しています。ROMは毎月第3火曜日は夕方4時半〜8時半(閉館時間)まで入場が無料になります(通常は大人$26)
第3火曜日リスト
2023年: 10/17(火)、11/21(火)、12/19(火)
2024年: 1/16(火)、2/20(火)、3/19(火)
ROMの他にもダウンタウンにはAGO(エージーオー)の愛称で知られるオンタリオ美術館(Art Gallery of Ontario)もおすすめです。AGOは25歳以下は何と時間・回数制限なく無料で入場が可能です。事前登録が必要なのでこちら(英語)から登録をお忘れなく!
26歳以上の方は$35で年パスを購入できます(入場料は$30なので2回以上行くなら年パス購入がお得です)し、毎週水曜日の午後6時〜9時までは入場料が無料です(こちらも事前登録が必要なのでここから登録しましょう)
他にもトロントにはUnion駅からアクセスのいいリプリー水族館(Ripley’s Aquarium of Canada)やCNタワー(CN Tower)、靴だけの博物館のバータ靴博物館(Bata Shoe Museum)、資産家の邸宅(というかもはやお城)を改装したカサ・ロマ(Casa Roma)など冬でも楽しめる施設が本当にたくさんあります!
ROMやAGOのように曜日・時間によっては入場料が無料になる施設もあるので、訪れる前に情報をチェックしてみてくださいね!
映画
トロント国際映画祭で有名なトロントには映画好きな方がたくさんいます。日本でも名前を聞いたことがある方も多い映画館運営会社のシネプレックス(Cineplex)も実はCineplexはトロント発祥の会社なんです。寒い冬は英語の勉強も兼ねて映画を見るのもおすすめです。日本未公開の映画や日本では封切り前の映画を見れるかもしれませんね。
料金は通常大人$13.5(日本円で約1,300円なので通常料金でも日本より安いです)ですが毎週火曜日は$8.25(約800円)で見ることができます。
ちなみにカナダのシネプレックスの劇場には通常の座席に加えてAVX、IMAX、4DX、ScreenX、D-BOXなど特別な座席もあります。通常の座席より料金は高いですが、お気に入りの映画を見る時は検討してみてください。
公開情報やチケットの購入はシネプレックスのサイト(英語)からどうぞ。
冬ならではのイベント
続いてはトロントで開催される冬のイベントを紹介します。屋外のイベントもあるので出かける際はしっかり防寒していってくださいね!
Cavalcade of Lights
まずはトロント市庁舎の前、ネイサン・フィリップス・スクエアに設置される巨大クリスマスツリーの点灯式、カバルケイド・オブ・ライツ(Cavalcade of Lights)を紹介します。毎年11月末に開催されますが9月末現在はまだ日程は発表されていません。
2022年のイベントでは約30万個の電飾と500個のオーナメントで飾られた4階建てのビルに相当する約16メートルの巨大ツリーが登場してトロントにクリスマスシーズンの到来を告げました。点灯式は夕方から行われ、ライブ演奏やスケートパーティが催されたそうです。ちなみにクリスマスツリーは年明けまで飾られているので、カバルケイド・オブ・ライツ当日でなくても期間中はいつでも見ることができますよ。クリスマスシーズンにダウンタウンに行った時はぜひネイサン・フィリップス・スクエアに立ち寄ってみてくださいね。
クリスマスマーケット
冬のトロントと言えばやはりクリスマスマーケットでしょう。正式にはThe Distillery Winter Villageという名前で、地下鉄King駅からバスで15分ほどの場所にあるディスティラリー・ディストリクト(Distillery District)で毎年開催されます。
2023年の詳細はまだ発表になっていませんが、開催期間は11月16日(木)から12月31日(日)までで、初日の11月16日に会場の巨大クリスマスツリーの点灯式があるようです。
会場はクリスマスの雰囲気で包まれ、クリスマスのオーナメントやカード、ホットワインなどを販売する屋台(この屋台がめちゃめちゃかわいい)で買い物をしたり、レストランで食事やドリンクをしたり、ライブ音楽でダンスを楽しむグループやカップルや家族連れで賑わっています。
2022年は平日の夕方や週末は$6の入場料が必要(平日の日中の入場は無料)だったため2023年もそのような料金体系になる可能性があります。詳細は時期が近くなると発表されると思いますので、ノース・ピークのSNSやブログをこまめにチェックしていただく(笑)か公式サイト(英語)をご確認ください。
ボクシング・デー
クリスマスの翌日12月26日はボクシング・デーの祝日です。ボクシングと言ってもスポーツのボクシングではなく、プレゼントの箱(box)が名前の由来となっているキリスト教の祝日です。この日はクリスマスプレゼント商戦で売れ残ったものやシーズンものを売り尽くすためのクリアランスセールが色々なお店で行われます。
セールと言えばアメリカのサンクスギビングデーの翌日から行われるブラックフライデー(2023年は11月24日)を思い出す方もいると思います。ブラックフライデーの時のように大幅な割引が期待できるショップもあるので11月・12月はお気に入りのショップのセール情報をこまめに確認してみましょう!
New Year’s Eve(大晦日)
大晦日と言えば、日本では年越し蕎麦を食べて紅白歌合戦を見て、年が明けたら初詣に行っていましたが、カナダの人は家族や友人と集まってパーティをしたり、カウントダウンイベントに出かけたりして過ごします。トロントではカウントダウンイベントが行われ花火も上がります。カウントダウンまでの時間はライブイベントなども楽しめます。ナイアガラの滝でも同様のイベントがあるのでぜひチェックしてみてください。
なお、新年のカウントダウンはニューヨークのタイムズスクエアで開催されるものが世界的にも有名です。トロントとニューヨークは飛行機で1時間、長距離バスでも行ける距離なので、生徒さんの中にはニューヨークのカウントダウンに行かれる方もいますよ。年末に近づくにつれてホテルの予約が取りづらくなるので、行かれる方は早めに計画するのをおすすめします。
どのロケーションも死ぬほど寒いので出かける方は人生で一番の厚着をしていってくださいね!
トロントの冬グルメ
寒い冬には体も心も温まる食べ物が恋しくなりますよね。トロントで楽しめる冬のグルメとグルメイベントを紹介します。
世界の鍋料理
マルチカルチャーの街トロントでは、世界各国の本格的な料理を楽しむことができます。
まずは日本のお隣、中国の火鍋(英語ではChinese hot pot)はしゃぶしゃぶ温○菜のようなオーダー制食べ放題形式でリーズナブルな鍋料理を楽しむことができます。スープも昔は麻辣やパイタンしか選べなかったのですが、最近は店舗によってはトマト鍋などちょっとおしゃれな火鍋スープも提供されるようになりました。チャイナタウンのHappy Lamb Hot Potがおすすめです!
同じく日本のお隣の韓国で有名な鍋料理といえばスンドゥプチゲ、参鶏湯(サムゲタン)など色々ありますが、骨つきの豚肉をじゃがいもと煮込んだカムジャタンやホルモンが入ったスパイシーなヤンコムタンの美味しいお店を教えてもらったので去年の冬はよく食べていました。カムジャタンはMapo Gamjatang、ヤンコムタンはKoSamがおすすめです。どちらも北のコリアタウンSheppard-Yonge駅から歩いてすぐの場所にあります。
日本では食べられない鍋料理に挑戦したいということでしたら、ポルトガルの鍋料理カタプラーナ(cataplana)はいかがでしょうか。エビやムール貝やアサリやイカなどの魚介類を蒸し煮にした旨味あふれるスープが食欲をそそります。ポルトガル料理といえばダウンタウンのadegaが有名なのでぜひトライしてみてください!
他にもここでは紹介できないくらい世界中(特にアジア・ヨーロッパ)には色々な鍋料理があるので、ぜひトロントにいる間に色々探してみてください。
Wintericious
トロントではさまざまな国の料理をリーズナブルに食べられるイベントが毎年夏と冬に行われていて、夏はサマーリシャス(Summerlicious)、冬はウィンターリシャス(Winterlicious)が開催されます。お高めで普段は少し入りづらい価格帯のレストランも参加するイベントで、リーズナブルな価格で前菜・メイン・デザートの3品からなるコース料理が食べられます。ウィンターリシャスは毎年1月下旬から2月上旬にかけて開催されるのでぜひ公式サイト(英語)での発表を楽しみにしていてください。
この記事を書きながら、色々な食文化が楽しめるのは私がトロントに住んでいる理由のトップ5に入るなと思いました。そのくらいトロントの多様な食文化を気に入っています^^
【番外編】冬の留学がおすすめな理由
最後に番外編ですが、長年留学業界に携わっていると夏は留学生の方が多く冬は少なくなる傾向にあることがわかります。やはりカナダの冬イコール寒いというイメージがあるからでしょうか。実際寒いのでそれは否定しませんが(笑)冬の留学がおすすめな理由は多くあります。
学費が安い
留学のピークは夏でこの時期は日本人だけでなく世界中から留学生がトロントにやってきます。6月〜8月はいわゆる繁忙期(ハイシーズン)にあたるため、授業料のキャンペーンをやっている学校は少なく、ホームステイなどの滞在先もローシーズンに比べて高い料金が設定されていることも多いです。
逆に10月〜2月の寒くなる時期は閑散期(ローシーズン)となり、カナダに渡航する学生が減るため、留学生を呼び込もうと値下げキャンペーンなどのプロモーションを行う学校が多くなります。カナダの学校も昨今のインフレの影響で毎年少しずつ学費が上がっていますが料金改定は年明けに行われることが多いため、閑散期の中でも10月〜年末に申し込みをすると通常より安く申し込みができることがあります。キャンペーン情報はぜひお問合せくださいね!
少人数で授業が受けられる
先述の通りどの学校も冬は生徒数が少なくなる傾向があります。学校にもよりますが、例えば夏の在校生が300人だとすると、冬は夏の半分〜7割(150人〜200人くらい)になる学校が多いです。在校生の数が少なくなるということは、1クラスあたりのクラスメイトの数も少なくなります。つまり少人数で授業を受けられる可能性が高くなるということです。
特にスピーキングスキルを鍛えたい方は、少人数制のクラスの方が発言のタイミングも増え、先生の目も行き届きやすいので繁忙期より短い期間で上達を実感できるでしょう。
日本人が少ない
悲しいことに寒いというイメージが強すぎて冬のトロントは日本人の方の留学先には中々選ばれません。。。そのため語学学校では日本人の学生の数もグッと減ります。せっかく海外留学するからには日本人の少ない環境で勉強をしたいという方には冬のトロントは穴場ですよ!
学校を卒業するタイミングで求人が増え始める
トロントの求人は春から増え始め、夏にピークを迎えます。例えば大学生の方が大学二年次を終えた後、休学してワーホリ留学をする場合を想定してみましょう。2月に学校が終わり、3月にトロントに渡航します。3ヶ月語学学校に通うと、学校を卒業する5月・6月には求人の数も多くなり、夏のピーク時にしっかりシフトをもらえるという状態を目指すことができます!
仲良くなったお友達と夏のイベントを楽しめる
トロントの夏はとにかくイベントが盛りだくさんです(こちらの記事やこちらの記事を見ていただくとイベントの多さにびっくりするでしょう)楽しい夏のイベントはぜひ現地でできたお友達と楽しみたいですよね^^
先ほどの仕事と同じく、3月に渡航し語学学校に3ヶ月通い(冬や春先の学校は少人数なのでお友達を作りやすい環境です)卒業の時期にはトロントにはたくさんのイベントの溢れる夏がやってきます。仕事に遊びに忙しい夏が過ごせそうですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。冬のトロントも意外に悪くないのではないかと思っていただけたら幸いです。
冬のトロントはみなさんのイメージ通り寒いですが、屋内は暖房が効いているので家や学校で寒さを感じるということはありません。屋外に出かける際は防寒をしっかりしたら大丈夫です(こちらの寒さ対策についての記事も参考にしてください)
もし渡航時期でお悩みの方がいましたらお気軽にご相談くださいね!愛知県出身の私もカナダに来る前は冬の寒さが心配でしたが、全然問題ありませんでした(インドア派なので冬は家でぬくぬく過ごしています)
トロントは既に少しずつ紅葉が始まっていますが、冬にみなさんにお会いできるのを楽しみにしていますね!