グルメ世界一周旅行 in トロント

トロントにはたくさんのエスニック料理レストランがあることは、もうご存知かと思います。
すでにトロントにいる皆さんは、これまでどんな料理を食べた事がありますか?
まさか日本食しか食べてないなんて言うことはないですか!?(実際日本食美味しいですよね)
メキシコ、トルコ、ギリシャ…たくさんありますが、ではペルシャ料理は食べたことはありますか!?

今回は珍しいもの好きのスタッフが一番好きな料理、ペルシャ料理を紹介します。

ペルシャ(イラン)料理とは?

みなさん「イラン」という国はご存知でしょう。ペルシャとは大まかにはイランのことを指し (厳密には少し違いますが…)
ペルシャ料理とはイランで食べられている料理です。
主食は日本と同じく米とパン (ナン) です。野菜や肉料理が多く、それに加えてナッツや豆、ドライフルーツを多く使い、ハーブまたは香辛料のサフランやシナモンも多く使用されます。
イスラム教に基づいているため豚肉は使用せず、羊の肉が主に使われます。また、アルコール類も使用しません。
ここまで聞くと、「うわっ!なんか奇妙な料理なのでは!?」と思った人が9割でしょう。でも実は意外と日本の人にも馴染みのある味も多く、更に見た目も美しいんです。

ではどのような料理があるのか、トロントの人気レストランのメニューと合わせて見ていきましょう。

トロントのおすすめペルシャ料理店

Pomegranate Restaurant

420 College St, Toronto, ON M5T 1T3

ダウンタウンの有名店!定番のペルシャ料理を、食べやすくアレンジした味が多いです。
まずはなんと言っても内装がオシャレ!
ペルシャで使用される文字はそのものがアートで、アラジンの世界にいるようで美しいですね。

こちらでいただいたのはカシュケ・バデムジュンという前菜です。


揚げた茄子と玉ねぎにペパーミントとガーリックを混ぜ、カシュケというヨーグルトに近いソースをかけたものです。
西アジアや中東料理は、よくヨーグルト的なものを使いますね。
これをナンにつけて食べるのですが、程よくガーリックとカシュケの酸味が効いて美味しいです。
日本ではペースト状の料理は馴染みがないですが、フムスなどこのような料理はアメリカのセレブの間でも一時期ブームだったこともあり、今後もまだまだ流行するのではないかと、密かに期待しています。

QUEEN OF PERSIA

672A St Clair Ave W, Toronto, ON M6C 1B1

お次はセントクレアウェストエリアの名店!
こちらのレストランの内装は、先ほどよりもう少しシンプルなんですが、それよりもなんと言っても皿がオシャレ!

こちらでいただいたのは、みなさんお馴染みケバブ!
みなさんケバブって、スライスされた肉だと思っていませんか!?あれは日本だけです笑。あの肉は正確にはシャワラマと言います。

キャバーブ クビデとジュジェキャバーブという2種類のケバブです。
キャバーブ クビデはペルシャスタイルのケバブで、ラム肉か牛肉、またはミックスしたものに玉ねぎを混ぜ、塩・胡椒で味付けしたもの。
ジュジェキャバーブは鶏肉のケバブで、ラム肉が少し苦手な人はチキンをおすすめします。
ちなみにサフランライスの横にちょこんと立てかけているのが「おこげ」です。イランの人はこのおこげが大好きです。日本の炊き込みご飯でも同じですね。
ちなみに、海外で食べるラム肉は意外と臭みがなく、サフランライスとの相性も抜群です。

Darvish Restaurant

508 Yonge St, Toronto, ON M4Y 1X9

こちらはダウンタウンの中心、カレッジ駅の近くにあるレストラン。
内装の写真撮り忘れてしまいました…ですので、さっそく強烈な見た目の料理の写真をお届けします!

ゴルメ・サブズィーという、ハーブをふんだんに使用したシチューです。なんとも映えない料理で、味も正直好き嫌いは半分に分かれます。
ただ、ペルシャ料理に慣れてきた頃に、この強いハーブのシチューがなぜか食べたくなってしまうんです。
ゴルメ・サブズィーが一番美味しかったレストランはここでした。
最初にこの料理を食べると、「ペルシャ料理苦手!」と言う人が続出してしますので、ぜひ定番の料理を攻略してた後に挑戦してください。

(番外編) Iranian Plaza

6075 Yonge St, North York, ON M2M 3W7

フィンチ駅から北へ約10分歩くと、急に見えてくるペルシャ文字。そこには小さなイラン街があります。
スーパーマーケットからパティスリー、レストランなど、様々なお店あります。
個人的には、レストランで食べる味も好きですが、ここで食べるローカルな味も好きです。
スーパーマケットでは、缶詰やイランのバラ水も販売されており、更にデリも併設されているため、
イラン現地のバザーに来ているような感覚で楽しいです。

最後はTahchinといううイランの炊き込みご飯と、Gheymehというトマトシチューの紹介です。

ターチンには様々な味がありますが、今回いただいたのは日本でいう赤飯のような味です。東北出身の人は甘い赤飯に慣れていると思いますが、まさにそんな味です。表面のおこげがパリッとしていて食感も抜群です!
ゲイメは、ラム肉とラッペ豆をトマトと煮込み、サフランやドライライムを最後に投入して、トッピングに揚げナスやフライドポテト添えて食べる、ペルシャを代表する料理です。実はまだトロントで「最高のゲイメ」に出会っていません。アレンジされすぎた味が多く、結果ここのデリで食べたものが、今のところナンバーワンです。

まとめ

いかがでしたか?シチューや炊き込みご飯、肉料理など、日本でも馴染みのある料理が実は多いです。
ちなみに、筆者はよく「なぜ珍しい国の料理が好きなのか?」と聞かれます。理由の一つとしては、食が一番色々な国の人と近付くきっかけになるかです。「あなたの国のこの料理好きだよ」と料理名を言うだけで、「なんで知ってるの!?」と、とても喜ばれて、すぐに仲良くなれます。
食は言語と同様、人と人を繋いでくれます。
ぜひみなさんも、食をきっかけにトロントで新たな出会いを見つけてください。