今年のトロントは突然雨が降ったり安定しない天気が続きますね。それでも天気が良くて暑い日はビールが恋しくなりませんか。トロントのレストランでは夏の間いろいろなレストランがパティオを出していて外飲みができるようになっています。
この記事では365日中360日晩酌を楽しんでいる(ちょっと盛ってます笑)スタッフがビールの季節にぴったりなカナダおすすめのビールを10銘柄紹介します。ぜひ飲み比べもしてみてくださいね!
ビールの種類
まずはビールの種類を見ていきましょう。日本で流通しているほぼ全てのビール(約99%)はラガー系ですが、北米やヨーロッパでは豊かな味わいのエール系が人気です。
ラガー系・エール系の違いは発酵方法です。 ラガーは下面発酵という製法で作られ、すっきりとした味わいが特徴のです。 一方、エールは上面発酵という製法で作られ、豊かな香りと味わいを楽しむことができます。
ラガー系
ラガー系ビールを細かく見ていくとピルスナー、アメリカンラガー、ドルトムンダーなどがあります。このビールの種類は専門用語ではスタイルと呼ばれます。日本のビールで言うと、アサヒスーパードライはピルスナー、エビスビールはドルトムンダーなので日本の有名なビールはほぼラガー系だと言うのがわかりますね。
エール系
一方のエール系ビールの種類にはIPA、スタウト、ベルジャンホワイト、ペールエールなどがあります。日本のビールはエール系は少ないですが、クラフトビールの水曜日のネコやよなよなエールなどはエール系です。世界の有名なビールではギネスビールはエール系のスタウトというスタイルです。
カナダのおすすめビール
ここまででビールには大きく分けて2種類あることが分かりましたね。ここからはスタイル別にカナダで人気のビールを紹介します!
ラガー系おすすめビール
Mill Street Organic
Mill Streetというトロントのブリューワリーで一番人気のラガーです。カナダのビール初心者の方はまずはMill Street Organicを飲みましょう笑多くのレストランやバーにも置いてあるので見つかりやすいと思います!
Steam Whistle Premium Pilsner
トロントのビール会社Steam Whistleのピルスナーです。苦味と甘みのバランスが特徴で、どんな料理にも合います。Union駅近くにあるブリューワリーでは見学も受け付けていますよ(もちろん試飲付きです!)
Miller Genuine Draft
頭文字をとって通称MGD(エム・ジー・ディー)と呼ばれているモルソン社のラガーです。私はカナダににてから数年は一番最初に紹介したMill Street Orgamicを飲んでいましたが、数年前からMGDに鞍替えし今は家ではほぼMGDしか飲んでいません。日本ではスーパードライが好きだったので、スーパードライのようなすっきりした喉越しと、どの食べ物と合わせても邪魔をしないクリアな味が気に入ってます!
レストランではあまり見ないので、家飲み向けです。
Moosehead
1867年にニューブランズウィック州で製造が始まったMooseheadは今もカナダ人に愛されています。すっきりした喉越しとバランスの取れたホップの苦味はBBQやピザ、バーガーなどのジャンクフードとも解消抜群です!
Barking Squirrel
トロントのお隣、ブランプトン市にあるブリューワリー、Hop Cityのアンバーラガー。アンバー(琥珀色)という名前の通り、色は茶色がかったオレンジで、上で詳細したラガーよりも豊かな香りとコク、苦味を感じられます。あとパッケージのリスが可愛いです笑
Molson Canadian
留学中に目にする機会も多いMolson Canadianはアメリカンラガーに分類されます。色は今回紹介するビールの中で一番薄く、味はよく言えば軽やか・悪くいうと薄い(すいません)ので夏にゴクゴク飲みたいビールです!パッケージはその名の通りカナダ感がありますし、何より他のビールより安価なので留学生の方にも人気です。
エール系おすすめビール
Alexander Keith’s IPA
ハリファックスのブリュワリーで1820年から製造されているIPAというスタイル(種類)のビール。IPAは豊かな味わいが特徴のビールですが、慣れない方は苦味を強く感じてしまうことも。でもAlexander Keith’sは喉越しはラガーと似ているのでIPAを初めて飲むという方にもおすすめです。カナダ人はIPAが好きな方が多いので種類もたくさんあるので、Alexander Keith’sからトライしてみるのもおすすめです!
Amsterdam Boneshaker IPA
Amsterdamという名前ですがトロントのAmsterdam Breweryというブリューワリーが製造しているIPAです。こちらはAlexander Keith’sと違ってどっしりしたホップの香りと味わいが楽しめる『ザ・IPA』的なビールです。度数が高め(7.1%)なので飲み過ぎにご注意ください。
トロント市内に2箇所あるブリューワリーはレストランも併設されているので、そちらで楽しまれるのもおすすめです!
Mill Street Cobblestone Stout
おすすめのラガーで挙げたMill Street社のスタウトというスタイル(種類)のビールです。ローストした大麦の芳ばしい香りとホップの苦味を楽しむことができます。スタウトと言えばギネスが有名ですが、ギネスよりもどっしりした味わいが楽しめます。
Mill Street社をはじめ、多くのブリューワリーでは数種類のビールを販売しています(キリンビールが一番搾り、淡麗、のどごし生などを販売しているように)どのビールにしようか迷ったら、ブリューワリー併設のレストランやブリューワリーのカウンターでフライト(詳しくはこちら)を頼んだりテイスティングに参加してみましょう!
Blue Moon Belgian White
Belgiumという名前ですが、Molson CanadianでおなじみのMolson社のビールです。クリーミーな泡と、オレンジなどの柑橘系のスッキリした味わいが特徴のビールです。泡だけならプレミアムモルツやエビスビールのようなシルキーな泡なので、泡を楽しむ派の方はぜひお試しください。ちなみにカナダではビールの泡を楽しむという文化がないので、レストランでもほとんどのビールは泡なしで提供されます笑
ブリューワリーレストラン
ここまで読まれた方はそろそろビールが飲みたくなってきたのではないでしょうか笑そんな方におすすめなのがブリューワリー併設の(というかブリューワリーが経営している)レストランです。ダウンタウンからもアクセスしやすいレストランを2軒紹介しますね!
Mill Street Brew Pub
ダウンタウンのDistillery District内にあるMill Streetの運営するレストランです。Mill Streetの製造する10種類以上のビールを楽しむことができます。迷ったら5オンス(約150ml)x4種類のビールの楽しめるBeer Flightがおすすめです!
少量ずついろんなビールを楽しむことができるので、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね!
住所: 55 Mill St, Toronto, ON M5A 3C4
Amsterdam Brewhouse
Boneshekerなどのビールを製造するAmsterdam Breweryのレストランです。トロント市内にはこのハーバーフロントの他にもう1店舗あるのですが、オンタリオ湖ビューも楽しめるこちらの店舗がおすすめです。
このレストランにもBeer Flightがありますが、テーマに従って3種類から選べるようです。
ちなみに今調べたところ「ホップ」「ラガー」「おまかせ」から選べるようでした。どのテーマも4種類のビールを楽しめるみたいですよ(私はラガーセットかな笑)
住所: 245 Queens Quay W, Toronto, ON M5J 2K9
注意事項
飲酒可能な年齢
カナダは州によって飲酒が可能になる年齢が異なりますが、トロントのあるオンタリオ州や、バンクーバーのあるBC州は19歳からとなっています。カナダには18歳から可能な州と19歳から可能な州しかないので、19歳以上でしたらどの州でも飲酒が可能です。
身分証明書を持ち歩こう
お酒を購入したりレストランでアルコールを注文する際の年齢確認は日本より厳しいため、年齢を証明する身分証明書(パスポートなど)を持ち歩くようにしましょう。ただし酔っ払ってパスポートを無くしてしまわないようお酒はほどほどに。。。心配な方はOntario Photo IDがあるとパスポートの代わりの身分証明になりますよ!
屋外飲酒はダメ
カナダでは家やレストランの敷地外での飲酒は法律で禁止されています。このブログを書いている2023年8月現在は、公共スペースでの飲酒の影響を調査する社会実験のため、トロント市内の一部の公園で一時的に飲酒が許可されていますが、社会実験が終了した後は法改正があるまで公園や公共交通機関などの公共スペースでの飲酒はできないのでご注意くださいね!
まとめ
実は先々週からブログの新規投稿ができないというトラブルに見舞われ、この記事がリリースできないまま夏のピークが過ぎてしまったように感じます。。。9月に入ると肌寒く感じる日も出てきますので、パティオでビールを楽しみたい方はお早めにお出かけくださいね!